2022/08/15頑張れ!クレバ号

過去の新聞(2020年10月28日付朝日新聞朝刊(兵庫版))に、警察犬逃走の記事が掲載されていました。
記事によりますと、2020年10月25日兵庫県福崎町の七種山で、兵庫県警が直接育てている「直轄警察犬」2歳オスのシェパード「(通称)クレバ号」が行方不明者の捜索中に突然走り出し、鑑識課員の手からリードが離れてしまったそうです。
兵庫県警は約40人態勢でヘリコプターも投入して連日捜索を続け、捜索3日目(10月27日)に、逃げ出した場所から約100m離れた山頂付近で、クレバ号が木にリードが絡まって動けなくなっているところを発見されたそうです。
クレバ号は発見時、うなり声をあげる等警戒した様子だったそうですが、鑑識課員が自分で食べるために持っていたツナパンや魚肉ソーセージをあげると落ち着きを取り戻したそうです。
クレバ号は2020年1月から容疑者の追跡や行方不明者の捜索等に従事し、2020年10月までに行方不明者4人の発見に尽力してきたそうです。
その後については別の新聞(2021年2月3日付朝日新聞デジタル)によりますと、クレバ号発見の報道を受けて県警本部にはクレバ号を激励する電話(「叱らず優しく接してあげて」「これからも警察犬としての活躍を応援している」等)が5日間で約90件相次いだそうです。
そして県警は2020年10月末にはクレバ号の訓練を再開し、指導員とクレバ号との信頼関係は以前よりも強固なものとなり、2021年2月4日にめでたく現場復帰を果たしたそうです。
その後別の新聞(2021年2月12日付読売新聞オンライン)によりますと、復帰直後の2021年2月7日に神戸市内で80歳代の行方不明女性を出動からわずか45分後に発見し、県警から表彰されたそうです。
その後別の新聞(2021年6月16日付神戸新聞NEXT)によりますと、2021年6月7日に神戸市内で70歳代の行方不明男性を捜索開始から約40分後に発見し、現場復帰後3度目の署長感謝状を受けたそうです。
挫折を経験して一回り大きく成長できたのでしょうか、素晴らしい復活を遂げて本当に良かったですね。


ちなみにクレバ号逃走を受けて県警は2020年11月から直轄警察犬出動時にはGPS装置の付いた首輪を着けさせているそうです。

寄付送迎:堀口

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