2018/12/17おなら。
先日の新聞(10月10日付朝日新聞朝刊)に家畜の温室効果ガス排出問題についての記事が掲載されていました。
記事によりますと、牛や羊やヤギ等の反芻(はんすう)動物は胃で餌(草等)を
分解する際にメタンガスを発生させ、
その9割以上をげっぷ、残りをおならで出すそうです。
メタンガスは温室効果が二酸化炭素の25倍あり、
世界中の家畜から排出される温室効果ガスは世界全体で排出される温室効果ガスの4.8%
を占める(2010年)そうですので、
げっぷといえども看過出来ない問題だそうです。
特に牧畜の盛んなニュージーランドでは家畜から排出されるメタンガスが
温室効果ガス国内排出量の34.3%、
オーストラリアでは10%近くに上るため、
国家レベルでの対策が検討されているそうです。
具体的には、ニュージーランドではメタンガス排出量の多い羊
(一度に沢山食べる傾向のある羊)と
排出量が10%程少ない羊(少しずつ食べる傾向のある羊)がおり、
両者の排出量に二酸化炭素換算で1匹当たり年間45kgの差が出るため、
後者の羊を普及させようという
遺伝子レベルでの取り組みがなされているそうです。
又、オーストラリアでは海藻にはメタンガス排出抑制効果がある事がわかり、
特に「カギケノリ」の乾燥フレークを飼料に2%程度混ぜて羊に与えると85%の
メタンガス排出抑制効果がある事がわかったそうです。
カギケノリに含まれる化合物が消化酵素の働きを抑制しメタンガス発生が
抑えられるそうです。
試算によりますと、世界中の家畜の10%の飼料にカギケノリを混ぜれば
1億台分の自動車(世界の保有台数の8%)の削減効果があるそうです。
今後異常気象がますますエスカレートしていけば、
人用の食品にも海藻が添加物として積極的に利用されるようになっていくのでしょうか?
地球温暖化の元凶は化石燃料の燃焼にあるとは思うのですが、
背に腹は代えられないといったところでしょうか?
(…と書きながら今おならをしてしまいました…。)
寄付送迎:堀口