2020/12/15道路と獣道

先日の新聞(2020年7月9日付朝日新聞朝刊)に、アジアの野生トラの生存に道路が大きな脅威になっているとの記事が掲載されていました。
記事によりますと、米ミシガン大学等の研究チームが、野生トラが生息するアジア13カ国で建設された道路のデータベースを分析した所、重要な76カ所のトラ保護区において繁殖地の43%及び保護区の57%が道路から5km以内に入っていたそうです。
そして、道路密度や道路からの距離と種の豊富さ等を比較した結果、道路がトラや餌となる動物を20%以上減少させていると判断できたそうです。
道路は、動物が生息地を分断されて交通事故に遭ったり密猟者が生息地に侵入しやすくなり、自動車の騒音や光が動物に悪影響を与えている可能性も指摘されています。
野生動物の交通事故には心が痛みますが、道路の下に獣用アンダーパスを(浸水対策も含めて)整備したり、高性能車載自動ブレーキの普及を進めたり、密猟抑止の為の密売対策を進める等、野生動物と共存していく為に検討すべき課題は多そうです。

寄付送迎:堀口

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