2018/09/23とどめおかまし

江戸時代末期、いわゆる幕末。後々に活躍する人物を何人も育て上げた吉田松陰をご
存知でしょうか。過激な思想の持ち主でもあった松陰は安政の大獄で罪を問われ死罪
を言い渡されます。処刑される身となった松陰は教え子たちに『留魂録』という遺言
書を残しました。
その中に、人の一生には農事の四季に相当する時期があると述べられています。種を
まく春、苗を植え花を咲かせる夏、実りを迎え収穫する秋、冬。長生きした人にも、
幼くして命を失ってしまった子にも、その生涯にはそれぞれの四季があるのだと書か
れています。
動物たちにもそれぞれの一生があります。中には産まれた直後に亡くなる子もいます。 或いは母親のお腹の中であったり、孵化する前の卵の中で亡くなる子もいます。
人間のエゴとも捉えられるかもしれませんが、そんな子たちの一生にも四季があった
のだと僕は思っています。

飼育班:島田

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