2015/06/206月20日 カムイがJATを卒業しました!
能勢の山の木々が葉を緑々とさせてきた頃、カムイは新しいお父さんとお母さんのもとに
迎え入れられました。
カムイは大阪市内を放浪していたところを保護されて、警察で飼い主さんが迎えに来てくれるのをしばらく
待っていましたが、、、、結局現れず、、、。
遠い遠い、能勢の山の中にあるハッピーハウスでの仮住まいが始まりました。
とってもカッコいい顔立ちで保護当時の推定年齢は5歳と若く、性格も少しシャイなところはあるけれど
とっても優しい子で、すぐに良いご縁が繋がると思っていた子です。
でも実際にご縁が繋がるのに6年もの月日がかかりました。
この度カムイを迎え入れて下さったご家族は、とってもバイタリティー豊かで明るいお母さんと
とっても穏やかでダンディーなお父さんの二人です。
ある日施設見学会に参加してくださって、介護ルームでとっても素敵な話をしてくださいました。
お母さんはゆくゆく海外の野良犬たちのお世話をするボランティア活動を考えていて
その為にいろんな人生設計を立てていました。
海外のワンコさんのお世話をする前に、日本で最後の家族になるであろうワンコを迎え幸せにしたいとハッピーハウスに
やってこられたのです。
今回お二人はカムイの事を考えて、まずはシャイなカムイと仲良くなるところからスタートでした。
全然慣れてない人に、全然知らない所に連れていかれる!!
これは、カムイにかかわらずどの子にとってもストレスのかかることです。
確かに例外で、初めて会った人にでもブンブン尻尾をふって甘える子もいますが、(笑)
ただ静かに隣に居る。
時間をかけて少しづつボディータッチ。
おやつでご機嫌伺った見たり。
お天気のいい日は、山道をお散歩に出かけたり。
何度も何度もハッピーに通って下さり、少しづつカムイの心をほぐしてくれました。
当初は名前を呼んでも緊張して一点を見つめていたカムイですが。
何度かお父さん、お母さんとお散歩に出かけたり、絡みまくった毛を優しくブラッシングしてもらったり
そんな時間を積み重ねていくうちにカムイからお父さんの足元で安心して伏せたり、お母さんが名前を呼ぶとちゃんと振り向いたり
ちゃーーーーーんと、気持ちが通じあってきてました!!!
「そろそろ一歩踏み出しては!!」
ということで、トライアルを開始しました。
何においてもとても時間が必要なカムイでした。
はじめはただ尻尾を下げ周りを警戒するばかりの毎日、、、。
お散歩もなかなか歩いてくれず、、、、。
何度も立ち止まるカムイ (-"-) それでもカムイのペースに合わせて少しづつ距離を延ばしてお散歩もできるように!!
「カムイ~、カムイ~、大丈夫だよ!!」と一日に何度も声を掛けながら、お家の中がカムイにとって
安全な場所だと教えてくれました。
おかげで !(^^)! だんだんとお家の中にも慣れてきました。
一番最初にお父さんの仕事机の下が「お気に入りの場所」になりました。
そしていろんな場所でリラックスして居れるようになりました!!
こんなにリラックスして居れる場所ができたよーーーー!!
簡単なことだと思われがちですが、、、。
少しの期間でも野良生活を経験したり 一度でも人に対して恐怖心を持ってしまったり
心に何かトラウマを持ってしまった子と信頼関係を築くのは並大抵のことではないんです。
たくさんの時間とその子を思いやる大きな気持ち、根気と強い信念。
本当に簡単な出来る事ではないんです。
幸運にもカムイはそれらを持ちわせた二人に出会う事が出来て、新しい家族との生活を手に入れる事が出来たのです。
本当に幸せなことです。
お父さんは、これからいろんなところにカムイを連れて行ってあげたいと思い、なんと新しい車を購入!!!
車は、カムイとのお出掛け仕様ですV
お天気のいい日は、お散歩を楽しめるようになりました。
だって大好きなお父さんと一緒だもんV
なんとなく、スッキリしたように見えませんか?
ハッピーではよく毛玉さんをくっつけていた(申し訳ない)カムイですが、最近ではこの通り
さっぱりカットもしてもらっていつもきれいなワンコ様!!
なんとこのカットはお母さんが自宅でチョキチョキっとしたそうです。凄い!!
この夏、なんとバカンスに出かけたそうです。
ちゃんと救命胴衣を着けて、初泳ぎ。。。。。
気持ちい~~~~~~~!!!
のんびり、田舎道をお散歩