2023/11/0811月8日 ハニエルがJATを卒業しました!

2023年6月26日縁あってやってきたミニチュアダックスフンド。

13歳の女の子。

飼い主さんご自身の体調不良で、イヌのお世話ができていない状態・・・

ご家族もイヌの飼育はできないとの事。

ご自宅は糞尿まみれで、イヌ自身も糞尿まみれ。

身体は小さく痩せた状態・・・

大きな大きな乳腺腫瘍を抱えた状態でやってきた。

 

施設では老犬介護部屋・・・通称【フィガロ】に決まりました。

飼い主さんからそのまま引き継いだ名前は「ハニエル」

どんな意味があるのか、ネット検索してみると、「天使のひとり」との事・・・

天使が施設に捨てられた??

天使が施設にやってきた??

どう捉えたら良いのでしょうか。

どのイヌにも動じず、

よちよち自由に歩いて、日向ぼっこを楽しむ毎日。

食欲は旺盛で、柔らかなフードだと何でも食べる毎日。

 

とっても小さな身体でしたので、夜は四角のサークルで寝てもらっていました。

シャンプーも嫌がる事なく、お湯を好んでいたように思います。

施設では点眼が始まりましたが、その他のお薬はなく、スタッフ想いのハニエル。

そんなのんびりとした日々を過ごしていたところ、家族さんからのお声が掛かりました。

2022年10月卒業のバブル(現:ペーター)の家族さん。

今年の8月にペーターの相方探しにご来所下さったのですが、その時、ペーターの緊張がひどく断念し帰られました。

10月末に再来あり、シニアなイヌで色々悩まれる中、「ハニエル」に決められ、11月5日に正式にお申込みされました。

 

健康診断を進めよう、マイクロチップ挿入しなきゃね、なんて話しを診療所スタッフとしていた矢先、

見る見るうちに、食欲が落ちていきました。

都度、家族さんには連絡を入れてはいたのですが、スタッフもショックと無念さでいっぱい。

 

ナニが悪いわけでもなく、食べなくなってきた・・・

低体温になり、温めても体温が上がらない・・・

そして、立てなくなってきた・・・

11月8日の朝、面会の為、ご来所。

「連れて帰りたいです・・・」と家族さん。

健康診断もしていないし、マイクロチップも挿入していない・・・。

一部のスタッフだけでは判断できず、代表や会長、獣医師にも相談し、連れて帰ってもらう事に決めました。

その時、11時前だったでしょうか。

 

カイロで温めつつ、ブランケットでハニエルを抱っこしてもらい、卒業を迎えました。

穏やかなお顔。

ご家族写真もお送り下さり、名前が『結愛』ゆめ。に、なりました♪

 

ペーターは僕だけのお父ちゃんが、お母ちゃんが、お姉ちゃんが結愛ちゃんに取られた‼と、ちょっとやきもちを焼き、わんわん。

それに反応するかのように、結愛ちゃんもわんわん。と。

 

そんな数時間を過ごした後、結愛ちゃんはご家族が見守る中、旅立ちました。

翌朝、泣いて起きてくる娘さん。

どうしたの?と、お母さんが聞くと、ペータ―と結愛ちゃんと私で遊ぶ夢を見たよ、と。

もっともっと一緒に居たかった、と。

 

フィガロハウスで最期を迎える仔が多い中、ご家族の元、ご家族の腕の中、ご家族に見守られ旅立った結夢ちゃんは、幸せだったよね。

その日の夕方、結愛ちゃんとの里親契約を交わす為、ご来所して下さりました。

健康診断・マイクロチップ・里親契約・・・と施設での通常の流れではなく、疑問に思った方が居たかもしれない。。。

でも、独りでも多く卒業して欲しい‼

独りでも多く家族さんとのご縁を‼そんな気持ちはきっと同じだろう。

 

結愛ちゃん、これからも家族さんんとずぅ~とずっと、一緒だよ。

 

 

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