2010/11/05[ブルータス編]保護

2004年12月、私どもの施設に1本の電話が入りました。「河川敷に犬がつながれて放置してある」

ご近所に住む方からの通報でした。

スタッフが教えていただいた場所に駆けつけると、粗末な荷造り用の紐でくくられた2頭の犬。

体格の良い土佐犬でしたが、あばら骨が浮き出るほど痩せていました。

・・・とはいってもとてつもなく大きな犬です。スタッフは恐る恐る近づいて、紐を外そうとしました。

すると、2頭は自分たちが置かれている状況を理解しているのか、随分とおとなしく、
車に乗る際にも素直についてきてくれました。

保護した動物を施設に連れてくると、まず健康診断しています。
施設内の動物診療所に二頭を連れて行き、診察。

一頭は体を触っても気にしないで友好的でしたが(後にザックと名付けました)、
もう一頭は体を触ると唸りだしました。

それがブルータスでした。

いくら痩せているとはいえあの大きさで唸られると、今まで何百頭ものワンコを
お世話をしてきたというスタッフもさすがに冷や汗ものでした・・・。

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