2016/08/11~可愛い子には旅をさせよ~
”可愛い子には旅をさせよ”
『我が子が可愛いなら、親の元に置いて甘やかす事をせず、
世の中の辛さや苦しみを経験させたほうがよい』
という意味のことわざです。
お家のわんちゃんが可愛くて仕方がないのは分かります。
片時も離れたくない気持ちも分かります。
でも、お家のわんちゃんが亡くなるまで絶対に、
どこかへ預けたり
離れたりしなくていいとは限りません。
どうしても預けなければいけなくなることだってあるかもしれません。
突然、飼い主さんのほうが先に天国へ逝くことだってあるかもしれません。
そんな時、お家の箱入り息子さん・娘さんは知らない場所で
飼い主さんの居ない状況で
ご飯を食べたり、トイレをしたり、睡眠をとったりできるでしょうか?
『お家の子』になってから一度も他人に預けられたことが無い子は
他人に預けられるとストレスや不安から「ご飯を食べない」「トイレができない」
「睡眠がとれない」といったことになる可能性が高くなります。
特に怖がりのワンコはなりやすいですね・・・・
そうなってしまうと可哀想なのはワンコです。
どうしても長期間預けなければいけなくなった場合、
長期間ご飯を食べす、トイレをせず、睡眠もとれなければどうなるでしょう?
小さなころから、信頼できる方や信頼できるペットホテルなどに預け、
飼い主さんが居なくても生活できるように慣れさせておきましょう!
”他人に頼る”ことを出来るかできないかでは
その子の犬生は全く違ってきます。
『預けると寂しいから』という飼い主さんの言い訳で箱入りにしてしまうと
いざという時に辛い思いをするのはワンコだという事を考えて下さい。
「可愛い子には旅をさせよ」
まさにこの言葉がピッタリです。
ちょうど今、長期間のお預かりに備えて、
ペットホテル練習をしている子がいます。
その子は、以前他のペットホテルに預けた際、
ご飯も食べす、トイレもせず、「お迎えに来て下さい!」と
ホテルをリタイアするしかなかった怖がりのチワワさんです。
長期に向けてまずは4日間のお預かりからスタートしました。
お預かり中に美味しい物なら食べる事が出来、オシッコもできました。
ただ、うんちは出来ず、帰宅してモリモリ出したそうです。
2回目は1週間のお預かり。
飼い主さんも毎回心配されていますが、この子の為に!と
必死な思いで送り出してくれます。
1週間のお預かりで、2回目の場所という事もあり
ご飯も食べ、オシッコは2日目から毎日して、
うんちも5日目にしてようやくクリアできました!
1週間でうんちは1度だけでしたが、前回よりも1歩前進です^^
この子自身も、飼い主さん以外も頼ることができるようになってきて
施設でも尻尾をあげれるようになってきています。
お家で食べているドライフードはまだ食べず、美味しい物しか
食べてくれないので、次回はドライを食べてくれたらいいな~と
飼い主さんともお話ししました。
この子の飼い主さんは本当にこの子のことを想っているのが
伝わってきます^^
『私が居なきゃダメな子』に育てるのではなく
『私が居なくても大丈夫な子』に育てなくてはいけないのです。
今は、子供も犬も過保護にしすぎる時代。
子離れできない親、親離れできない子。
一生、親・飼い主が側に居れるとは限らないんです。
もしもの事があっても無くても、他所へ預ける事でワンコが
得るものは飼い主さんの元では教えることが出来ません。
信頼できる所へ預けてみる勇気を持ってください。