2021/12/06『トレーニングで得た絆・ラブと過ごした3年半』
今回の訓練日記は、ラブと私の3年半のトレーニングで得た絆のお話です。
長編になりますが、最後まで見て頂けると嬉しいです。
まずは、ラブのプロフィールです!
年齢:推定13歳(2008年生まれ)
性別:女の子
性格:とっても警戒心が強く、慣れた人以外には触られるの拒否!攻撃的になる一面も。
触ろうとするとガブっとしちゃうぞ!と言わんばかりに吠えて警戒します。
すごくすごく怖がりさんですので、慣れるにはとても時間がかかります。
撫でること・口輪・ケア(ブラッシング、シャンプー等)・診察、何もできませんでした。
2018年6月、ラブのトレーニングがスタート。
私が担当についた時、ラブを触ることができる人はおらず、ラブは誰にも心を開いていませんでした。
当初のラブ、耳を後ろに引いてとても不安そうな様子です。
かろうじて手からオヤツは食べてくれる。(乗り気ではなさそうですが、、笑)
手から食べてくれるだけまだ良かったです。
ラブの好物を探して関係性を深めていこうと思いました!胃袋掴もう作戦です!!!
私はラブに危害を加えないよ、安心して大丈夫だよと伝えるために、何度もお散歩に行きました。
触るでも、何をするでもなく、ただひたすら歩くだけのお散歩です。
そうすると少しずつ、表情に変化が出てきました。
栗を見つけて一緒に写真を撮ったことも懐かしく感じます🌰
お散歩を続けていると、ラブの得意なこと発見!!!
それは「おて、おかわり」
元々、おすわり、ふせはできる子でしたが、
おてはできないだろうなと思いながらも手を出して「おて!」と言ってみました。
すると勢いよく、バシッと手を出してくれました(゚ω゚)
これにはびっくり仰天(笑)
まさかおてができたなんて〜もっと早く気づいてあげたかった〜と思いつつも気付けて良かったです。
ラブの機嫌が良い時やテンションが高い時であれば勢いよくしてくれますが、、しつこくやり過ぎるのはNG。
まだラブをしっかり撫でることもできないのに、無理にやろうとしてしまうとラブのお口が向かってきます(笑)
おてをより良いイメージに変えるために、できた後にはしっかりご褒美!
ラブの好物を与えます。
おてをさらにレベルアップしてハイタッチ!すぐに覚えてくれました( ^ω^ )♪
お散歩だけではなく、ドッグランも発散の場です。
リードを外した状態にしてしまうと、次リードをつけることができなくなってしまう(怒る)ので、
ラブには申し訳ないけれどリードを付けたまま、ドッグランを楽しんでね。
お得意のおて。
どこ向いてるねーん(笑)
おお!表情が豊かになってきたね〜♪( ´▽`)
と、徐々に私に慣れてくれたので、次は口輪トレーニングを始めました。
慣れたと言ってもベタベタ触れるようになった訳ではありません。
まずは、お互いが安全なように口輪をマスターしていきます。
口輪なんて可哀想、、と思われる方も多いかと思いますが、攻撃的になってしまう子、
いわゆる咬み癖のある子であれば、口輪は教えてあげるとより良い関係性が築けます。
仮に、病院の診察やケアをしようとすると咬みにくるから、、何もしてあげれない。
ではなく、そういった攻撃的になってしまうシチュエーションでも口輪ができると沢山のことができるようになります。
口輪はマズルを入れる先端の部分をくり抜いてオヤツをあげやすいようにするとやりやすいです。
マズルとは犬の鼻から口先にかけての口元の部分を指します。
(口輪をマスターした頃のラブちゃんです)
ラブの口輪練習の方法を簡単にご紹介いたします!
初めは口輪に対しての警戒心をなくす為に、先ほど紹介したくり抜いた口輪の穴からオヤツを与え、
マズルを中に入れてもいいことがあるよと認識させます。
口輪にマズルを入れることに慣れたら、次は口輪の紐を頭の後ろに持っていきます。
ざっくりと簡単に説明していますので、実際の口輪トレーニングはかなりの時間がかかります。
ラブもマスターするまでに2、3ヶ月時間がかかりました。
練習中にも唸ったり、怒ったり、簡単に進む訳ではありません。
じっくり時間をかけて口輪マスターまでの道のりを進みました。
お散歩や口輪トレーニングを通してラブとの関係性も深まり、タイミングを見ながら撫でたり、
ラブ自ら身体を預けてきたり、嬉しい変化が沢山ありました!!!
ハイタッチもお手のもの〜♪(´ε` )
そして、先ほどのおての写真を見ていただければわかると思うのですが、
ラブは長毛で毛玉ができやすく、汚れやすい。ブラッシングや夏場だとサマーカットが必要になります。
以前、口輪をマスターするまではなかなかしてあげれなかったカットをしてあげたいとずっと思っていました。
口輪ができるようになったので、いざ!サマーカット!!!(2019年夏)
毛玉が沢山できてしまっていたので、バリカンで刈っていきます。
口輪ができるようになったからといって、怒らなくなった訳ではないので、
暴れ、怒られながらも、なんとかカットが進みました。
少し皮膚が悪くなっています。
これからはしっかりケア、ブラッシング頑張っていこう!
そしてカットが終わったら、シャンプーです。
ラブはカットよりもシャンプーが苦手!!!
水が少し当たっただけですごく怒ることもありました、、。
なんとかシャンプーを終え、お次はドライヤーです。
さすがのラブも疲れ切って抵抗もしなくなりました。
諦めて怒らないラブなんてレア中のレアです。若干寝ています(笑)
そして全てが終わった後は、ちーん。
もう、お疲れモード全開です。よく頑張りました!!!
担当についた時は夢のまた夢だったケアをすることができてとても嬉しいスタッフです。。
口輪ができるようになり、ケアだけでなく、病院でワクチンを打ったり血液検査をしてもらったり
できることの幅がすごく広がりました!!!
そして、時間が経ち、毛も綺麗に生えそろいました。
お得意のおて!
おかわり!絶好調です!☆
ハイタッチ〜!!!
テンションが高過ぎてもはやタッチできていません(笑)手に抱きついているだけです(笑)
でも表情がとっても楽しそうでこんな顔を見せてくれて本当に嬉しいです♡
そして、口輪をマスターした後も、練習は続きます。
できるようになったからと言って、長期間、何もしなければまたできないようになってしまう可能性があります。
はい、マズルを入れて〜
口輪を装着!もうお手のものです☆
オヤツは忘れずに〜。
そして最近では、抱っこの練習、やブラッシングの練習も欠かさず行っています。
ラブの身体を持とうとすると、ワンワン!と吠えて暴れます。
じっとするまで落ち着かせることが大事です。
(暴れたからと言って離してしまうと暴れれば離してくれると理解し、さらに暴れるようになってしまいます。)
落ち着いたら、ブラッシング!
オヤツもこまめに与えます☆
もちろん、初めのブラッシング練習は一瞬毛をといで終了!
そこから時間を少しずつ伸ばしていって〜
今は長時間でも我慢できるようになりました!!!( ;∀;)
ブラッシングが終われば、口輪をとって、ヨシヨシよく頑張ったね〜と優しく褒めます☆
この時、自分の感情だけでわしゃわしゃ!と撫でてしまうのはダメ!
ラブは激しく褒めてもらうことを望んでいないので、しっかりラブの表情を見て一番最適な褒め方をします。
せっかくブラッシングを我慢したのに、最後に怒らせてしまっては元も子もありません。
そして、後日、、。
ブラッシングを済ませた毛玉のない毛をサマーカットしていきます。(今年の6月)
ちょっと緊張モードでしたが、2年前の時のように暴れることは少なく、スムーズに!
表情も固くなく、ストレスも前より少ないように感じました。
シャンプーは、2年前は抱っこができなかったので床で行っていましたが、
今年は抱っこもできるようになり、シンクで洗うことができました〜!(感動)
少し怒ってはいましたが、比べ物にならないぐらい我慢を覚えてくれました(^◇^)
ドライヤー。
もういつものことですから〜と平気な様子。
口輪ができるようになってから、定期的なシャンプーができるようになり本当に良かったです。
ケアが終わり、お疲れラブちん。
手を近づけると、スヤスヤ、、zz ZZ
こんなことをしてくれるなんて、、言葉では喜びを言い表せません(涙)
可愛いすぎますね、、♡
綺麗になりました〜!
毛玉が沢山できていた頃に比べ、毛を残しながらカットをすることができて嬉しいです。
ラブは今まで、口輪練習やケアをメインでトレーニングしていましたが、
ついに!初めて、施設のお外に出ての散歩に試みました!!!
なぜ、今までお外へ行かなかったというと、ラブは大の車嫌い。
横を通るだけでもなるべく近づかないようにと一生懸命避けて通っていました。
まだ、関係性を築いていない状態で余計なストレスを与えたくなかったので、施設外には行きませんでした。
車にはケージで乗せて、出発!
特に車酔いすることも、暴れたりすることもなかったです。
初の施設外でのお散歩。
車が横を通ってもほぼ無反応。
あれだけ怖がっていたのになんで〜と思うほど(笑)
環境が変われば反応も変わります。
最初は少し足取りも重く、緊張した面持ちでしたが、
すぐに表情も明るくなり、散歩を楽しめているようでした!
彼岸花との2ショット!可愛い♡
初めての施設外散歩、天気に恵まれ、ご機嫌ラブちゃんでした〜☆
今となっては表情もとっても豊かになり、慣れたスタッフであれば顔触ることも許してくれます!♪( ´▽`)
ラブは極度の怖がりさんなので、慣れていない人が怖いだけ。
でも、時間をかければこんなにも可愛い表情を沢山見せてくれました。
本当は撫でられることが大好きな、とってもとっても甘えたさんな子なのです。
今は私だけでなく、他のスタッフにも少しずつ心を開いてくれています!
ラブ、最初はすごくすごく不安だったと思うけど、ここまでよく頑張ったね!
私を信じてくれてありがとう、心を開いてくれてありがとう。
ラブと得た絆は一生の宝物だよ!
いつか、いつの日か温かいお家に行けますように、、。
願っているよ(*^^*)♡