2023/09/20アグレッシブでもあきらめない!おちょこにも幸せを

元の飼い主さんに仔犬で迎えられたおちょこ。

しかし飼い主さんを噛むようになり、手に負えなくなり施設で保護されることになりました。

写真ではそんな風には見えないおちょこですが怒るときは本気です。

何が原因でそんなに攻撃的に出るようになったのか…元の飼い主さんも詳しい原因はわかりません。

元の遺伝に加え飼い主さんと上手く関係性を築けなかったことや、今までの生活環境、経験がそうさせてしまったのかもしれません。

野良の血が入っているのでより警戒心の部分が強く出たのかもしれません。

いずれにしても予想でしかないので、実際に触れてやっていくしかありません!

 

おちょこは自分に気に食わないことがあれば、吠える唸る噛むで対処することを覚えてしまっています。

テリトリーへの侵入、体に触れること全般、ごはんへの執着など…

自分が認めていない人に対しては、まず近寄ることすらままなりません。

しかし、幸い散歩が好きということはわかっていたので、何とかリードを付けて外に出て散歩をする。そこから関係を築いていくようにしました。

最初のリードの付け外しはかなり慎重に。

ゆっくりと刺激しないようにかつ受け入れてもらうように丁寧に…

リードを付けて外に出てしまえば、緊張から解放されるように気分もあがり、ぐんぐんと前に進んで歩きます。

どんな刺激でスイッチが入るかまだわからない段階なので、声を掛けたり人に合わせて歩かせようということはしません。

自由に歩きたいように歩かせ、臭いを嗅がせ、おちょこに任せます。

まずは、この人は外に出してくれる人なんだと認識してもらうようにしていきました。

野性味あふれるおちょこは色んなことに敏感!匂い、音、気配など。

野生動物も見られる山の中なので、特にトカゲや蛇、鹿などの動物は発見すると猪突猛進!まさにハンターでした💦

急に走り出すとこけてしまいそうになるので、そこは注意しながら。

後に、走り出さないように散歩練習をしていきます。

積極的に外に出していくうちに、リードを持っていなくても喜んでくれるようになり、日に日にリードの付け替えもスムーズになっていきました。

外での様子がある程度わかってきたところで、今度はこちらから少しずつアプローチをかけていきます。

犬舎内でのごはんはアグレッシブになるおちょこ。外でも同じようになるのかはこの時はまだ不明。

オヤツを出すと期待の眼差しはあるので、最初は近くに落として様子を見ました。

すぐに食べて、近くにいても特に怒る気配はないよう。

様子を伺いながら次第に手からあげるようにチャレンジ…

あれっ?思ったより食べ方が優しいじゃないですか!

怒ることなく自らオスワリをして、オヤツだけをパクッと食べてくれました!

良くも悪くも中と外では全然反応が違うことはよくありますが、おちょこは良い方向で良かった😌

外でなら手であげられることがわかったので、ここからオヤツもうまく使いつつ色んな練習をしていきました。

まずは散歩練習から。

自由に歩かせていた散歩から次は人のペースに合わせてもらう練習へ。

引っ張れば止まる。オヤツを使いながら戻って来てもらう。それを繰り返し。

自分からこっちを向いたり意識してくれたときもオヤツ。繰り返し。

練習を重ねるうちにチラチラと意識することも増えて、歩くペースが合うようになっていきました。

散歩練習と並行に、名前での呼び戻しも練習しました。

雪が積もる日も変わらず散歩はルンルン♪

こちらも名前の反応が良くなり、戻ってくることも多くなりました!

日々練習を重ね、散歩で関係性を築いていき、次は体に触れていく練習に入っていきます。

とはいえ体に触れるのは、どうしてもこちらがケガをするリスクを伴います。

噛まれる覚悟で!とはいかないので口輪の練習から始めました。

オヤツを使って口輪のイメージを良くし、慣らしていく方法。

オヤツを使わず口輪で触れたり撫でたりして、触れること自体に慣らしていく方法。

二通りを試して、様子を見ていきながらトレーニングしていきました。

時間を掛けてようやく付けるところまでできました。

この時はまだ口輪をつけると、今まで食べていたオヤツもほとんど食べず固まっていたので、体に触れる練習はもう少し後。

まずはこの状態でも普通に歩いたり、食べられるようになるまで繰り返し練習して待ちました。

そして、大分口輪を受け入れられるようになったところで体に触れていきました。

唸ったり急な怒りスイッチが入るかなと予想していましたが、良い意味で裏切られましたね( ゚Д゚)

意外にも首回りや尻尾の付け根は撫でられるのは好きみたいです!

ただ、それ以外の下半身や足などは敏感で苦手なようでした。

ここからは撫でてもポジティブな場所を撫でながら、流れでサッと足を触ってみたり、オヤツを使いながら触ったり、トレーニングの中でもスキンシップを多く入れていきました。

練習を重ねた結果今では、ブラッシング、足拭きは口輪なしでも出来るようになり、口輪をしながらですが爪切りも出来るようになりました!

夏場、近くに川があるので涼みに行くのですが、

川には自分から積極的に入りに行き楽しそう🐕♪

でもシャワーで体が濡れることは大嫌い😣

まだ数える程度しかしたことがないですが、シャンプーだけはまだまだ時間は掛かりそうです。

それでも、ここまで出来ることが増えておちょこも頑張りました!

一緒に散歩やトレーニングをしていくことでうまく関係性ができてくると、他にできなかったことも自然とできるようになっていきました。

普通にごはんをあげること。お皿を下げること。

以前までは、ごはんをあげた瞬間やお皿を下げようとすると怒っていました。

怒ってお皿が下げられないので、保護される前はフライパンでごはんをあげていたみたいです。

おちょこから認めてもらう。

その関係性の良し悪し一つで大きく変わることがあります。

普段接する機会が少ないスタッフだと、犬舎に入ったりごはんをあげるときに未だに怒ります。

執着心、テリトリー意識、過去の経験など、おちょこが認めていない相手だとネガティブな感情が大きく働きます。

今は他のスタッフでも同じようにできるようにするため、積極的に出してもらうようにしています。

 

あきらめずに続けること!認め合いリスペクトすること!

とても大事なことだと改めておちょこから教えてもらいました。

アグレッシブな子と付き合っていくのは覚悟も必要で、簡単なことではないかもしれません。

それでもおちょこにも幸せな家庭が見つかってほしいと願います。

 

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