2018/09/16先日の記事
先日の新聞(7月21日付朝日新聞朝刊)に、香港沖のイルカが激減しているとの
記事が掲載されていました。
香港沖に生息している中華白イルカの頭数が15年前の頭数と比べると4分の1(
2003年度188頭、2017年度47頭)にまで減少しているそうです。
原因については、周辺海域での大型開発による埋め立て工事でイルカの生息域が狭
まっていることや、埋め立て用の土砂に含まれていた重金属による水質汚染が考えら
れるそうです。
中国政府は中華白イルカを絶滅などの恐れがあるとして国家重点保護野生動物の1
級に指定しているそうですが、今後も当分の間は香港沖周辺海域での大型埋め立て工
事が続くそうです。
中華白イルカの今後が心配ですね。
絶滅の恐れといえば、7月6日付の新聞(朝日新聞朝刊)に動植物の絶滅危惧種の
最新リスト(レッドリスト)公表の記事が掲載されていました。
国際自然保護連合が世界中の9万3577種の動植物を評価し、うち2万6197
種が絶滅危惧種となったそうです。
昨年12月に公表されたレッドリストからたった7か月の間でさらに376種も増
えているそうです。
原因については、外来種の流入や気候変動による生息環境の悪化や、果実を食べる
等の理由から有害動物として駆除の対象になったこと等が挙げられています。
いずれの原因にしても元をたどれば原因は人類にあるといえそうです。
一方、絶滅危惧種の動物を絶滅の危機から救い出そうとする取り組みも行われてい
るようです。
7月5日付の新聞(朝日新聞朝刊)に、絶滅が確実視されているサイ(密猟により
激減したアフリカ中部のキタシロサイ)の子孫を残そうと、ドイツや九州大学などの
国際研究チームが今年3月に亡くなったキタシロサイ最後のオス(メスは現在2頭だ
け生存中)から生前抽出して冷凍保存していた精子とミナミシロサイのメスの卵子(
のもとになる細胞)から受精卵を作り、今後メスのサイに移植するために冷凍保存し
ているそうです。
また、キタシロサイだけの受精卵を作るために、生存するキタシロサイ最後の2頭
のメスの卵子(のもとになる細胞)も採取する予定とのことです。
今回のこの取り組みは絶滅の恐れがある別の哺乳動物にも応用できる可能性がある
そうです。
根気のいる作業といえそうですが、人類の罪滅ぼしの取り組みとして応援したいで
すね。
寄付送迎:堀口