2019/01/17人類の未来
先日の新聞(11月16日付朝日新聞朝刊)に、 絶滅の恐れがある野生生物を記載した「レッドリスト」の最新版についての記事が 掲載されていました。 記事によりますと、11月14日に「レッドリスト」の最新版が発表され、 世界中の生物9万6951種の内、絶滅危惧種は前回(7月)に公表されたレッドリストよりも さらに643種増えて2万6840種となったそうです。 記事では絶滅の危険度が1段階引き下げられた動物を2種紹介しています。 まず、アフリカ中央部に生息しているマウンテンゴリラは密猟対策等保全が進んだ結果、 2008年は推計約690頭だった生息数が2018年の推計では1千頭超に増加したため、 これまで絶滅の恐れが最も強い「絶滅危惧1A類」だった危険度は1段階引き下げられ 「絶滅危惧1B類」となったそうです。ただし保全活動が必要な危機状態には変わりないとの事です。 次に、世界の海に生息しているナガスクジラも商業捕鯨の禁止により現在の生息数が1970年代から ほぼ倍の10万頭にまで増加したため、危険度が「絶滅危惧1B類」から1段階引き下げられ 「絶滅危惧2類」となったそうです。 以上の2種はいずれも人類の加害行為を抑制した結果であり、 ひとまず朗報と言ったところでしょうか。 しかしながら、たった4か月の間に絶滅危惧種が643種も増加するとは、 地球環境の依然とした劣悪ぶりを物語っているのでしょうか? そして私達が気付かない内に地球上の仲間達が一種また一種と挨拶も無く 無言でひっそりとこの地球上から姿を消しているという事態を示唆しているのでしょうか・・・? かくいう人類も所詮は大きな生態系の一歯車でしかない訳ですから、 人類という歯車がその大きな生態系とかみ合わなくなれば人類も自ずと 退場処分(レッドカード)となることでしょう。 人類の未来やいかに・・・?
寄付送迎:堀口