2024/05/23さらば犬肉料理

過去の新聞(2024年1月10日付朝日新聞朝刊)に、韓国伝統の犬肉料理禁止の記事
が掲載されていました。
記事によりますと、韓国では暑気払いのため滋養食として犬肉を食べる習慣があ
り、犬肉のスープ「ポシンタン」等がスタミナ料理として食べる伝統が残っているそ
うですが、今年の1月9日に韓国の国会で食用を目的とする犬の飼育や繁殖や食肉処理
や販売を禁止する法律が与野党の賛成多数で可決・成立したそうです。違反した場合
の罰則(3年以下の懲役や3千万ウォン(約330万円)以下の罰金)は3年間の猶予期間
を経て施行されるそうです。
韓国の世論調査によりますと、過去1年間犬肉料理を食べたことがないと答えたの
は94.5%に上り、理由としては「情緒的に拒否感がある」が53.5%と最多だったそう
です。
私自身は日々肉や魚を頂いておりますので異文化についてとやかく申し上げる立場
にありませんが、世界的な爆発的人口増加により将来的な食料危機が危ぶまれている
昨今、食文化に対して持続可能性が求められ始めており、肉食文化を支える畜産業も
飼料の安定供給や糞尿げっぷから発生する温室効果ガス(メタンガス)や感染病の問
題等を抱えていて、環境負荷が大きい肉食文化は今後肩身が狭くなっていくのかもし
れないと思っております。
2024年1月9日付朝日新聞朝刊の記事によりますと、2023年1月のドイツの意識調査
の報告ではドイツ国民は半数以上が動物性の食品をあまり使わない食生活を選び、一
切食べないビーガンも150万人(人口の2%)いるそうです。日本でも月曜日は肉を食
べない「ミートフリーマンデー」という運動が行われているそうです。
とはいえ人間にとってタンパク質は重要な栄養素ですから、食文化を考える上でい
かにタンパク質を摂取するかは重要な視点ですね。

寄付送迎:堀口

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