2022/01/13ゴール

2012年8月31日生まれの【ゴール】

2015年3月31日縁あってハッピーハウスにやってきました。

当時受付班だった私は、毎日行う施設見学会で【ゴール】を紹介をした。

外の犬舎には、飼育スタッフが手作りしたプロフィールがひとりひとりにある。

 

推定20〇〇年生まれ・・・と、推定年齢が書かれた仔と、生年月日がしっかり分かっている仔。

そぉ、【ゴール】には、社団法人日本シェパード犬登録協会との血統書があった。

 

どうして、生年月日がある仔が保護施設にいるのか。等、よく話をしたものです。

感情が高ぶり過ぎて、施設見学会中に泣いてしまったり、話せなくなって途中、先輩に交代してもらった事もある。

 

飼い主さんがシェパード犬を購入した。

コントロールが効かない。引っ張りが強いとの理由で、大きな訓練所に1年ほど預けた。

それでも、飼いきれないとの事で、ハッピーハウスに相談電話があり、保護となり、【ゴール】と、名付けられた。

 

お座り・待て・伏せ等の合図は余裕です。

見る人が見ると、腰が落ちていて、立派なシェパード犬だそう・・・。

ハッピーハウスに保護されてからも、訓練士が担当犬として訓練を継続した。

そんな【ゴール】が2021年12月22日18時頃数多くのスタッフが見守る中、この世を去った。

血管肉腫・・・どうする事もデキナカッタ・・・

何度か、新しいご家族さんのお声掛けはあったものの、ご縁には結ばなかった。

しっかり訓練されていたが、家族を見付ける事が出来なかった。

 

申し訳なさ過ぎて、お線香も上げれず、スタッフが動物霊園に連れていく際も、お見送りすらデキナカッタ。

亡くなってから泣いても悔やんでも仕方ないが涙が止まらない。

 

保護された後、亡くなったり、卒業したり、そんな連絡を元の飼い主さんや保護主さんに飼育スタッフはする。

連絡が要か不要か、保護する際に確認をするのだが、【ゴール】は連絡は不要だった。

でも、お世話していた飼育スタッフは連絡をした。

飼い主さんは「そんな連絡は不要だったのに」との返事。

寂しすぎる。

朝礼や終礼で亡くなった仔の報告をする。

飼育スタッフが【ゴール】のことを伝えた翌朝。

ハッピーハウスに来て、【ゴール】なりに楽しかったのかな、と思えた。

少し救われた。

 

世界中での命の売買を止めなければいけない。

私に何ができるのか。。。

施設の仔が数多く眠る縁の里動物霊園で眠る【ゴール】

 

 

 

 

 

 

 

介護犬班:小林

スタッフ日記一覧へ