2020/07/27先生、今日は何してました?
休みの日も家にいることが多い今日この頃、僕は手持ちの夏目漱石全集で遊んでいます。
○○年前のこの日、漱石は何をしていたのかな、どんな手紙を書いていたのかなと、調べるのです。単純な僕にとってはこれだけで楽しめるのです。
明治43年7月3日の漱石の手紙にこんな文章があります。
「蒟蒻(こんにゃく)で腹をやくんだと云つて火の様な奴を乗せられるので一驚を喫して申候」
えっ!?夏目先生何しているんですか!?
火のように熱い蒟蒻をお腹に乗せられる!?
あなたは芸人か!とツッコミたくなるような話ですが、実はこれ当時の真面目な治療法なのです。胃が弱かった夏目漱石。この頃は胃潰瘍で入院もしていました。当時の胃潰瘍の治療で熱々の蒟蒻をお腹に乗せるというものがあったらしく、この手紙はそのことを指しています。もちろん火傷前提です。この手紙の続きに「昨今病気よりも此方が苦痛」と書くぐらい辛い治療だったみたいです。手紙で気になることを見つけたら次は漱石の日記を漁ります。すると7月1日から蒟蒻療法が始まったらしく、「痛いこと夥し」とあります。数日間日記には蒟蒻の話題があります。辛いはずなのにユーモアある文章を書く漱石、手紙や日記でもクスッと笑えてしまう内容に仕上げるのはさすがです。
それから110年後の大阪能勢。
えっ、何してるの?
ふれあいサークルにいる遊びの名人リナ。
木の枝を咥えて遊んだり、仲良しの柴犬おりょうとジャレあったり。
毎日のように遊んでいます。運が良ければ施設見学の際に見られるかも…。リナの日記をつけていたら面白い内容になりそうですね(笑)。
飼育班:島田