2022/08/072022.07.09
7月13日、お昼前、ご家族さんから電話がありました。
『ナッチョが亡くなりました』と・・・
2012年4月22日
放浪しているイヌが居るとの通報で駆け付けたスタッフ。
神戸市北区。
保護し、警察署に届け、施設の仔として『ナッチョ』と名付けられ、暮らす・・・
当時身籠っており、6頭のお母ちゃんとなる。
4月25日
朝、スタッフが出勤したら既に産まれていたそう。
ハッピーハウス動物診療所の入院棟で産まれた6頭の仔犬たち。
『ペンプ』『ドス』『トレス』『リブ』『ミル』『フース』と、名付けられた。
たくさんの母乳で育った仔犬たち。
茶色のお母ちゃんから、茶色3頭・白色3頭の仔犬たち。
どこかに居るお父ちゃんは白色かな。
元気に順調に成長し、新しいご家族さんの元へと徐々に卒業。
中でも、1番乗りは、何と、『ナッチョ』だったとか。。。
仔犬たちよりお母ちゃんのお声掛けが1番だったとは。
とても、ヒトなつこく、10kgとそんなに大きくはなく、総てが魅力的だったのでしょうね。
そんな『ナッチョ』が亡くなった。
私の愛息子のお母ちゃん・・・
当時在籍していたスタッフに知らないことを教えてもらった。
『ナッチョ』が卒業してからのお里帰りで「初めまして」の挨拶をさせてもらったのが、懐かしい。
『フース』は20kg超えとそこそこ大きく成長し、ついでにヒト見知り度も成長してしまい、新しく入社したスタッフには爆吠え。
尻尾は下がり、バックしながらの爆吠え。
受付スタッフだった私は近くの場所で生活していた『フース』が気になる存在になり、先輩に相談すると、「スタッフは貰われにくい仔を貰わないと!!」と、言われ、ハッピーハウス1年生の私は「貰われにくい仔・貰われやすい仔って、何??」と、頭が混乱。
諦める事は出来なく、家族と施設見学会の参加をし、里親面接を受け、
6犬兄弟の6番目・・・『ロク』と改名し、家族として迎え入れた。
『ナッチョ』の次に卒業した『ペンプ』は、半年後、家族さんに保健所に連れていかれ、保健所の職員さんからの通報で命拾いし、『ロク』の1年後、家族として迎え入れた。
保健所に連れて行った理由は「お庭を荒らすこと」だったそうですが・・・。
迷子防止メダルのお陰で助かった。
我が家に来る前の『フース』と、出戻った『ペンプ』
帰宅して、『ペンロク』に、「お母ちゃんが亡くなったよ」と、伝えた。
「お母ちゃんは貴方じゃないの??」との眼差し。。。説明が難しい。
『ナッチョ』が保護されていなかったら、『ペンロク』との出逢いはなく、今の私は存在しない。
『ナッチョ』母ちゃん・・・偉大なる母親。
貴方の娘・息子たちはそれぞれのご家族さんの元で元気に暮らしています。
『リブ』は診察でのお里帰り・・・いつもお母さんに抱っこされる甘えたさん。
獣医師に「お尻の仔やね」と、可愛いニックネーム。
お尻を診せるのが苦手のようです。
お顔は『ペンプ』によく似ています。
『ドス』は小さな新しい家族が増えたようで、しっかりお兄ちゃんをしているようです。
『トレス』は猫との同居生活を楽しんでいるようですよ。
『ミル』はいつも沢山の新聞紙をご寄付下さります。
もちろん、『ペンロク』も元気です。
10歳を迎え、少しシニア化してきたふしはあるけれど、毎日を元気に楽しく生活しています。
『ナッチョ』のご家族さん、最期までありがとうございました。
また、お会いできるのを楽しみにしております。
保護当時、『ナッチョ』はフィラリア強陽性だったそうです。
推定2歳で保護され、推定12歳で旅立った『ナッチョ』
どうか、皆さま、フィラリア対策致しましょう。
2022年ハッピーハウスの仲間たちカレンダーの7月に『ナッチョ』が居ます。
因みに『ペンロク』は、㋃です。
7月24日、フィラリアの投薬後、朝のお散歩に出たら、30分後に嘔吐した『ロク』
空きっ腹の投薬がきつかったかな、と反省しつつも、「あ~もったいない・・・」
友人に話すと、「もったいない」「あちゃー」「あ~ぁ。950円が・・・」と。
誰か、『ロク』の体調を心配してくれぇ~!!
その日の晩、もう一度投薬致しました・・・「あ~950円・・・」
『ナッチョ』♪また・・・会おうね♡
可愛い仔たちを産んで育ててくれて、本当にありがとう。
介護犬班:小林