2018/07/24日本人の動物観

日本人の動物観って不思議だなと感じることがあります。個人的にその代表的な例だ
と思っているのがオオカミです。みなさん、オオカミというとどのようなイメージを
持っているでしょうか?
西洋文化のオオカミといえば思い浮かぶのが『赤ずきん』『3匹の子ブタ』などでしょ
うか。いずれも主人公を襲う悪役で登場します。オオカミ男の伝説もありますね。こ
れは西洋では、オオカミが家畜を襲う害獣とみなされていたことが原因の一つと言わ
れています。他にも宗教観なども影響していると言われています。
日本ではどうでしょうか?日本にもかつてオオカミは存在していました。本州にニホ
ンオオカミ、北海道にはエゾオオカミ。
そもそも日本語の「オオカミ」の語源は「大神」だと言われています。この時点で西
洋とはオオカミの扱いが違うことがよくわかります。日本では古くから狼信仰が存在
しており、地域によっては神社に狛犬ならぬ狛狼を設置してる所があるぐらいです。
このような独特な考え方が生まれた要因の一つとしては日本が農業社会であったこと
が影響しているとされます。シカやイノシシといった生き物たちから農作物を守って
くれる存在だったのです。ただし注意しておきたいのが、シカやイノシシも日本では
信仰の対象になっているいうことです。日本はもともと自然豊かな小さい島国で、人
と動物の距離が近かったように思われます。これが日本人独特の動物観を生み出した
最大の要因だったのではないかと感じます。
動物と人を比べる際、どうしても動物を一つ下に置いて物事を考えてしまいがちな現
代。今一度改めて動物と人との関係を見直してみたいものです。
追記
先日の豪雨でハッピーハウスは大きな被害を受けましたが、多くの方々の支援もあり、
着々と復旧作業が進行しております。心配してくださったみなさま、支援してくださっ
たみなさま、本当にありがとうございます!

飼育班:島田

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