2020/04/04夜に鳥

時は平安時代末期、京の夜空を闇に染める黒煙と共に不気味な鳴き声が響き渡る。
夜な夜な起こる怪現象に悩まされ続けた時の帝は病に伏していた。あらゆる祈祷も薬も効果はあらわれない。困り果てた側近は武勇に名を馳せた源頼政を御所の警護につけることにした。
夜、頼政は御所の庭を見回っていた。北東の空に上がる怪しげな黒煙。その中より現れる不気味な妖怪。猿の頭に虎の手足、狸の胴体に加え尾は蛇。
頼政はその妖怪目掛けて矢を放った。凄まじい悲鳴と共に妖怪は地に落ちた。
頼政の家来、猪早太はすかさずその妖怪にとどめを差すと京の夜空は静けさを取り戻し、やがて帝の病も回復した。
「鵺(ぬえ)」と呼ばれる妖怪退治として伝わる話の一つです。文献により鵺の姿は異なりますが、おそらく一番有名なのが上述した姿です。実はこの鵺、ある動物をモデルにしたのではないかという話があります。
その動物とは…なんとレッサーパンダ。確かに言われて見ると猿のように平面的な顔、狸のようなシルエット、虎のようにがっしりした手足。さすがに尻尾が蛇とはいきませんが虎を連想させる縞模様があります。この話が正しいかはわかりませんが、実際、実在の生物が妖怪とされる例は数多くあります。
レッサーパンダというと動物園では人気者。時代によってここまで印象の違う捉えられ方をされたとなると面白いですよね。
「ししまる」。すごく強そうな名前です。


どんな子なのか…、と煽ろうと思っても、知っている方は知っていますよね(笑)?
そうです、募金にも行ってくれているあの大人しいししまるです。
募金先では大人しい印象かもしれませんが、ドッグランに出すと本当に楽しそうに走り回ります。犬舎に入ると甘えて来ます。もし募金先で見かけたら一緒に遊んであげてください。

飼育班:島田

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