2025/09/04多様化する嘱託警察犬
過去の新聞(2024年11月20日付朝日新聞朝刊)に、嘱託警察犬に関する記事が掲載
されていました。
記事によりますと、警察が直接飼育や管理をする「直轄犬」に対して、一般家庭で
飼育されていて審査に合格し採用を経て警察の要請で事件の捜査や行方不明者の捜索
に出動し謝金も支払われる民間の「嘱託警察犬」は、主にジャーマンシェパードやラ
ブラドールレトリバー等の大型犬を中心に、警視庁と大阪府警を除く45道府県警で登
録されているそうですが、その登録数は住環境の変化と共に大型犬を飼いづらい家が
増えてきた事もあって近年減少傾向にあり、2014年の1,200頭程から2021年以降は
1,100頭を下回っているそうです。
一方、早期の保護が必要な認知症等の「特異行方不明者」が増加傾向にあり(2023
年の特異行方不明者は統計史上最多の67,909人)、捜索の需要は高まっているそうで
す。
そこで、鳥取等3県警では嘱託警察犬出動に対する謝金を増額したり、奈良等3県警
では県外の犬も嘱託警察犬に登録できる様に運用を変えているそうです。又、福井県
警では事件の捜査には参加できないものの行方不明者の捜索には従事できる「準警察
犬」を独自に設けているそうです。その他、嘱託警察犬の登録期間を延長した県警も
あるそうです。
又、長崎等8県警では近年嘱託警察犬の募集犬種の枠を広げ、2016年に募集枠を広
げた茨城県警ではトイプードル等を採用するようになり、2024年に各地で嘱託警察犬
に採用された小、中型犬は約20種(ミニチュアダックスフント、フォックステリア、
大リーグ・大谷翔平選手の愛犬「デコピン」の人気で話題となったコーイケルホン
ディエ等)と10年間で倍増したそうです。北海道警でも2024年に10種66頭(スコ
ティッシュテリアやパピヨン等)が審査に合格したそうです。その他、2015年~2024
年に各地で採用された主な小、中型嘱託警察犬は(ミニチュアピンシャー、シェット
ランドシープドッグ、柴犬、イングリッシュコッカースパニエル、シーズー、ポメラ
ニアン、甲斐犬、ウェルシュテリア、ミニチュアシュナウザー、ビーグル、ウェル
シュコーギーペンブローク、ヨークシャーテリア)だそうです。
小型犬は周囲に警戒されにくく出動中も物々しい雰囲気になりにくく、狭い場所に
も入りやすく低い位置の臭いも嗅ぎ取ってくれるのではないかと期待されているそう
です。
小さなワンちゃんにも活躍のチャンスあり!
寄付送迎:堀口