2019/12/25ビッグママ
子を守る親の姿というものはどの時代のどの生物であっても感動を与えてくれます。
白亜紀後期、今のモンゴルに当たる地域にキチパチ(シチパチ)という恐竜がいました。
キチパチは抱卵している状態で化石が見つかり話題となった恐竜です。
種類で言うとオヴィラプトルという、鳥類に近い恐竜の仲間。
オヴィラプトルとは「卵泥棒」の意味。
別の恐竜のものと思われていた卵の近くで発見されたためこのような名前がつけられました。
でも実は自分たちの卵を守っていたことが判明し、とんでもない濡れ衣で名前をつけられてしまった恐竜です。
キチパチの抱卵化石は「ビッグママ」という愛称がつけられているものがあります。
抱卵したまま化石になるということは、自分が命を失う状況下にあっても自分たちの卵を守り続けていたということです。
本能と言われてしまうとそれまでですが、6600万年以上自分たちの子どもを守り続けている姿でもあります。
まさにビッグママです。
(ただし研究が進み、実は抱卵していたのは雄で正確にはビッグパパだったと言われています)
子に対する愛情を感じられる本当に素晴らしい化石なんです。
こちらは募金でも活躍してるティーチくん。
実は雷が大の苦手。
そんな怖がりティーチくんが気になる方、
ぜひぜひ彼のお父さんお母さんとなって守ってあげてください!
飼育班:島田