2021/07/10理解と寄り添う気持ち
シャイ猫部屋で生活しているしまさん。
保護当初は鬼瓦のような表情で、人が近づくと飛び回って逃げるような子でした。
月日が経ち、ご飯の準備をしていると近づいてきて、触られても平気になり、人の近くでばくばくご飯を食べるようになりました。
最近は、掃除中にしまさんのほうから寄ってきて
可愛い声でにゃーと鳴いて見つめてくるので
私の頭を近づけると、しまさんのほうから頭をどーん!とスリスリしてくれるようになりました!
髪の毛でじゃれてくれたり、床ふきの時も傍に来てスリスリしてきたり!
今ではすっかり穏やかで優しい表情になりました。
左がしまさん。
隣りにいる子が最近デビューした、たいが。
右下にいる子が、いおり。
しまさんも昔はいおりのような態度でした。
耳を寝かせて、ちょっとでも近づこうものなら
シャーーー!!と飛んで行きます。
たいがも、プンプンした顔です。
何年も心を開いてくれない子もいるし、そもそも人間に興味のない子もいます。
その徹底ぶりはわかりやすく、人間のことを全く見ない。近寄らない。
そういった子は、諦めるということではなく、その子のライフスタイルなのだと尊重します。
少しでもこちらを見ているということは、怖いながらも何かを訴えかけている、意思表示をしているのだと思い、遠くからでも話しかけます。
シャーシャー言いながらもご飯を欲しそうにしている子にはご飯をあげると、少し表情が穏やかになり、美味しそうにご飯を食べてくれます。
たいがもいおりも他の子も、しまさんのようになってほしい。
最初から鬼瓦のような子なんていないと私は思っています。
辛い経験をしたのでしょう。
感情があるし記憶もある。
人も猫も同じだと思います。
しまさんが寄り添っていたのをみて、大丈夫よ、と言ってくれていたらいいなと思いました。
飼育班:坂田