2021/12/16季節のおもちゃ

吾輩は落ち葉である。
名前はまだない。
どこから落ちてきたかとんと見当もつかぬ。
なんでも高いところからひらひら舞ってきたことだけは記憶している。
吾輩はここで初めて犬というものにであった。

この地ではいろいろなことが起こる。何やらひねくれておりそうな人間が吾輩の元へやってくる。目当ては吾輩ではない。吾輩の上に集まる犬である。
いつもの如く吾輩の上に集まる犬たちをカシャカシャしておる。カシャカシャしながら犬の名前を呼ぶので、吾輩も名前を覚えてしまう。
こちらでは丹波からやってきた柴犬のうづきが、吾輩の中に入り落ち葉風呂を楽しんでおる。


あちらではクロロが吾輩を蹴り上げて遊んでいる。クロロはなかなかの腕白もので、蹴り上げるだけでなく、かなりはしゃぎ回る。


ん?千葉からやってきた白いオウジと困り顔のコンタが順々に歩き回る。

この2頭はどうやら遊びにきたというよりは、宝探しを楽しんでいるようだ。何も埋まっていない吾輩の、何を探しているのかはわからぬが…。

吾輩は風でも吹かぬ限り基本は動かない。
こうして毎日その場に止まり、皆を楽しませて、皆を見守り楽しむのである。

※写真は一枚目から順に、うづき(茶柴)、クロロ(服を着ている黒い子)、オウジ(白い子)、コンタ(薄い茶色のMIX)です。

飼育班:島田

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