2009/06/08『ひなちゃんのこと』

平成20年10月、ひなちゃんは寝たきり状態で保護されてきました。発見された時は、草むらの中で倒れて鳴いていて、連れて行った動物病院では、

立てる見込みがないと言われたそうです。

 

ハッピーハウスに来てからも入院棟でしばらく過ごし、ずっと寝たきりでした。

そして、老犬部屋に移り他の老犬達と一緒に暮らし始めてどのぐらい経ったでしょうか?

 

ひなちゃんが歩いている!!

 

最初から寝たきりだと思いこんでいて、歩ける事を隠しているなんて思いもよらなかった私達は、

びっくりと嬉しいとで本当に感動をしました。

 

歩けないと決めつけてしまっていた私達は、なんて浅はかで愚かだと深く反省をしました。

 

円を描くようにとことこ歩き、テーブルや椅子の脚にひっかかり動けなくなったり、

背中が丸まっているので、でんぐり返りして倒れては「立たせてー」と言ったり、

自分で立ったりがんばっています。

 

周りの人間は諦めていても、ひなちゃんは諦めるどころか人生(犬生)を楽しんでいるようです。

 

最近、また少しずつ寝ている時間が長くなって来ましたが、

食欲が落ちることはなく、

「お腹空いたー」「水がほしい」「歩くー」

そして「生きてるー」と

可愛く主張している毎日です。

 

 

2009年9月17日 老衰のため永眠。

たくさんの癒しを与えてくれて、生きることへのひたむきな姿を私たちスタッフの胸にやきつけてくれました。

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