2018/06/16不思議の犬
最近、南北朝時代にハマっており、休みの度に南北朝史跡巡りをしている犬班担当島
田です。
南北朝時代といえば後醍醐天皇、足利尊氏・直義兄弟、楠木正成、新田義貞等、個性
的且つ魅力的な人物が数多く登場した時代です。
南北朝時代、実は個性的且つ魅力的な犬も登場したりします。
少し『太平記』に載ってる「不思議の犬」の話について紹介します。新田義貞に仕え
る武将・畑時能とその愛犬「犬獅子」の話です。
『太平記』によると城を攻める祭、時能はこの犬獅子を先に行かせました。その城の
守りが堅固だと犬獅子は吠え、攻めやすい城だと尻尾を振って時能に知らせました。
そして、攻めやすい城の場合は時能たちを案内したと言います。
史実かどうかはわかりませんが、南北朝時代には既に犬が賢い動物と認識されている
ことはわかります。また犬と人間の距離の近さを感じられる興味深い話でもあると思
います。そして、合戦という気が張る状況の中、先頭に立つのが犬という、少し微笑
ましくも見えてしまう様子を生み出す動物の不思議さを感じました。
飼育班:島田