2021/11/2011月20日 ジンがJATを卒業しました!
2006年5月22日生まれのジン。福岡県育ち・・・
お父さんと生活するも突然の施設入居・・・他のご家族さんが飼いきれないとの事で2021年7月31日縁あって、ハッピーハウスにやってきました。
きっとお父さんも悔やんだと思われます。
15年間共に生き、突然の別れ・いきなりの施設・・・
ヨークシャーテリア・・・2㎏・・・とても小さなジン。
後肢が弱ってしまって、自ら立つことは困難。
スタッフ全員が老犬介護部屋『フィガロ』だよね・・・と。
縁あってハッピーハウスにやってきた仔たち。
サイズ・年齢・状態・性格・不妊手術済みかそうでないか・・さまざま事を話し合い、その仔の生活スペースを決めます。
顔周りを触ると、がっつり物を申してきたジン。
顔をしかめて、ギャウギャウ怒ってきます・・・そぉ、ワンワンではありません。
やってきた日のジン。
なかなかいかつい顔でした。
緊張していたね。
シャンプーしては怒られ、車いすに乗せては怒られ、日々ジンに怒られるスタッフ。
抱っこされるのが大好き。
ある日、支援者さんが『フィガロ』に来所し、ジンを1時間ほど抱っこしてくれていました。
とっても穏やかな表情をしていたジンをよく覚えています。
その節はありがとうございました。
ジンが幸せを掴みましたよ♡
車いすから下ろした直後、数秒だけでも立ったらはしゃぎ、喜ぶスタッフ。
いつかまたきっと歩けるようになるよね・・・と願いを込めてのマッサージ。
そんな日々を送っていたところ、2021年11月9日『ジンに決めました♪』と、嬉しいお電話がありました。
先々代を17歳で見送り、ショップで買う事は微塵にも思い浮かばず、ハッピーハウスに辿り着いて下さったご家族さん。
2017年当時、フィガロハウスで生活していた『ドール』の家族に。
4年ほど共に生き、天寿を全うし、きっとずっと落ち着かないかもしれないけれど、
また誰かと共に生きたいと、今年の10月に来所され、ジンにお声掛け下さったのです。
お送りの日、『ひろた』と、記念撮影。
車内では、助手席で寝るジン。
大丈夫??と、何度も心配になりました。
2時間ほどでしょうか・・・高速道路に揺られ、着いたご自宅。
お母さんがドアを開けて待ってくださっていました。
とりあえず、ジンを抱っこしてお渡しします。
そぉ、尻尾を振るわけではありません。
手作りの介護ベッドがジンをお迎えします。
高さがどうかなぁと、色々お話しして下さるお母さん。
朝ごはんを頂きましょう♪
お母さんお手製ジンフード。
ペロリン完食。
お口を拭く為、お手拭きお手拭き・・・と、取りに行かれたお母さん。
独りにして、ごめんねぇ。可愛いねぇ。いい子ねぇ。と、お話しが止まりません。
「あっ、私たちの事は気にしないで、ご飯食べてね。」と、スタッフに。
お茶やランチを出して下さりました。
「トイレもそこにあるし、洗面所も好きなように使ってね」と、とても気を遣って下さります。
「これから毎日一緒ね。寒い?いいこね。あっ、食べてね」と・・・。
ジンにもスタッフにもお話しが止まらず、楽しい時間。
ジンがおしっこした事を目で訴えます。
「あらぁ~偉かったね」と、タオルを濡らして、電子レンジで温めて、拭いて下さります。
ベッドに乗せては下ろして、下ろしては乗せて・・・
お母さんは忙しそうに笑っています。
こうやって、タオルをくるくる巻いて・・・
「リハビリリハビリ。毎日ゆっくりやっていこう。」
もちろん、『ドール』のお話しも。
障子や襖におしっこの形跡。
今では、ドールの芸術作品だとか。
お出かけ先から帰られたお姉ちゃん。
可愛い~♪と、早速抱っこ。
沢山の生地を買ってきた。
ジンのお洋服を手作りなさるそう。すごぉ~い。
おふたりとも、ジンが来たことを心の底から喜んでおられ、スタッフもとても嬉しくなりました。
では、マスクを外して、記念撮影。
これから、ずぅ~とずぅ~と、一緒です。
今日は、遠くに住むお兄ちゃんにテレビ電話しなきゃと・・・。
先々代の『チャップ』ちゃんと、先代の『ドール』ちゃんのお写真がたっくさん。
本当に幸せ家族♡
これからの『ジン』をよろしくお願いします。
任せといて♪
お母さんの親指からは、そんなお返事が聞こえてくるようでした。
ご寄付頂いた、車いすをお貸しして、楽しい時間の終了~♪
もう15歳・・・まだ15歳・・・
共に生きる時間は長くはないかもしれません。
またご家族さんに悲しい想いをさせてしまうかもしれません。
それでもご家族さんはジンとの時間を選んで下さった!!
ジン、卒業おめでとう。
たくさん我儘言って、たくさん甘えて、楽しい時間を過ごすんだよ。