2016/07/06相手を守る・自分を守る・ワンコを守る

先日、お世話になっている動物病院で見た光景。

診察台に乗せられた小型犬、後ろ足を診察してもらっていたようですが、

飼い主さんが前を押さえていても、他人に触られることがどう見ても苦手な

その子は後ろ足を触る獣医さんに激怒・・・

小型犬とは言えど、咬まれれば当然痛いし、出血もします。

飼い主さんも我が子を押さえきれておらず、獣医さんは口輪をすすめました。

でも、一度も口輪を付けたことのないその子は飼い主さんですら口輪を付けれず、

悪戦苦闘し、なんとかエリザベスカラーを付ける事に成功していました。

 

『うちの子は咬まないので』

 

と、飼い主さんはよく言います。

なぜそう言い切れるのでしょうか?

飼い主さんが我が子を信用することはとっても良い事ですが、

他人はよその子をそこまで信用できないし、ワンコだって初めて会った他人を

すぐに信用できるはずがありません。

 

ましてや動物病院やトリミングサロンなど、ワンコにとって嫌なコトをする

場所で体のあっちこっち触られて大人しくしている子などそうそう居ません。

だからこそ、口輪トレーニングは大切なんです!!

飼い主さんがどんなことをしても咬まないという子でも、

どこか痛いところがある時に他人に触られる時咬まないとは言い切れません。

相手への気遣い・相手を傷つけない為にも必要な事。

「普段は咬まない」という子でも、飼い主さんがブラッシングする時や、

爪を切る時など苦手なことをする際に咬まないとは言い切れません。

飼い主さん自身を守る為にも必要な事。

そして、怪我をした時など診察がスムーズに行えないと、適切な治療が

できない可能性があります。

爪切り中に咬みに来て、爪切りで口を怪我してしまうかもしれません。

ワンコを守る為にも必要な事。

 

『うちの子は咬まないので』

と言わずに、万が一の事を考えて練習しておくべきだと思います。

お座りやフセが出来ても他人や他犬・飼い主さんを咬んでしまうのでは

しつけが出来ているとは言いません。

いつでもどこでも、どんな状況でもサッと口輪を付けれるように

トレーニングすることを強くオススメします!!

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