2019/04/19続『鳥獣人物戯画』

先日もスタッフ日記で紹介した『鳥獣人物戯画』甲巻。先日の文章中で犬が登場しないと書きました。

でも実は犬がいるとも言われています。
甲巻の中には狐が複数回登場します。でもよく見ると、目の描き方が2種類あるのです。
細く切れ長の目と丸い目。
実は丸い目の持ち主は狐ではなく、犬なのではという説もあるのです。

ただ、登場動物の中でも有名な兎にも丸い目と切れ長の目の両方の表現があり、

表情の描き分けなのかなとも考えられるので何とも言えません。
キツネはもともとイヌ科の動物。表現が似ているのも不思議ではありません。
文字が書かれていない『鳥獣人物戯画』。何の為に描かれたのかもわかっておりません。
両方とも狐だとしたらその目の描き分けの意味はやっぱり表情表現なのか?

片方が犬ならそれによって物語の意味が変わってくるのか?いろんなことを想像させてくれる絵巻物です。

興味がある方はぜひ甲巻をゆっくり眺めてみてください。

こちらは『鳥獣人物戯画』に出てくる狐になんとなく輪郭が似ている白ちゃん。

今日の白ちゃんは何を話しているのでしょうね。

飼育班:島田

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