2018/12/24春よ来い

先日、野間中の道路の温度表示計が、今年初めてマイナス3度を表示していた。
ハッピーハウス直前の舗装道路が、毎年雪で四輪駆動でないと滑って登れなくなる。
こんなとき里親希望の方々の来場が大変心配です。

出来る限り除雪しますが、スコップが弾かれる程、固く凍る事もしょっちゅうだ、
もう『春よ来い!』と歌いたくなります!

(つづき) 第6章 (最終章)
白い輪っかの雲がドンドン上がって行く時、僕は大きな声で聞きました。

『ピーボディー博士!最後にお聞きしたいのですが!』『何かな兼続君?』
『何故、ビンの種は6つだったんですか?』
『今まで見て来てもらった様に種は心そのものと言って良い位の物で、
愛によって大きく育てられる事は分かって貰えたと思う。
此の研究を始めた時、夫々の地球の材料を此の地球に持ち込み全部で六通りの研究を始めたのじゃ。そして全ての研究は成功したのじゃ!』
『其で6つになったのですね!』
『そうじゃ!愛は異なった地球の間でも、
心を込めれば育んで行ける事が分かったのじゃ。
しかし残念なことに、恋は実らせる事は出来無い事も判ったのじゃ!
何せ住む世界が異なっているので、お互いの宇宙間のバランスが壊れてしまうからじゃ!

私にも、6年間居た此の地球で思いを寄せる人が居たのじゃ!
元々住んで居た地球でも、今までに旅して訪れた別の地球でも同じ様に想いを寄せる人が
居たのじゃ!そして不思議なことに、
6つの地球で出会った人は、名前こそ異なってはいたが、
全て見目形(みめかたち 顔形 姿形)がそっくりであった!』
『「見目麗しの!」って言うやつですね!』
『そう!名前は異なっていたが、大きな運命を感じたものじゃ!』
『6つの地球で!そしたら6人も思いを寄せる人が居たんですか?』
『いやいや夫々の地球で6人ずつ思いを寄せる人が居たのじゃ!』
『そしたら好きな人が36人も居たんですか?』
『そうじゃ!但し全て片想いじゃ!』
『通信教育の空手みたいなもんやないかーい!』
父と僕で、口を揃えて又々タメ口で言ってしまいました。
『一寸例えが違う様な気がするが、まー大体そんなものじゃ!
片想いじゃが6人を忘れないめにも、種の数を6個にする事にしたのじゃ!
そして何よりも愛犬のロクが大好きだからじゃ!勿論ペンプも大好きじゃ!
『ロク君とペンプ君はこの地球の犬君ではないのですか?』
『ロクとペンプは、私の住む地球から一緒に旅して来たのじゃ!
これまた不思議な事に、六つの地球で同じ姿形の犬君や猫ちゃん達は
皆夫々の地球で同じ名前だったのじゃ。

幸せに暮らしておる事も判ったのじゃ。
ペンプ君やロク君は勿論のこと、
ワン吉君や笹子ちゃんレン君や白太朗君や秋男君やププ君や姫ちゃんや
チョコちゃんやしじみちゃんやさぬきちゃんやチコちゃんやワープちゃんやてつ君や
ゴン君やティコちゃんやモカちゃんやケント君やたけちゃん等々、
皆夫々の地球で素敵な優しい飼い主さんと一緒に暮らしておる!』

『ピーボディー博士!其の名前の犬君や猫ちゃん達の飼い主さんて、ひょっとして?・・・』『例えばそんな名前の犬君や猫ちゃん達が幸せに暮らして居ると言う話じゃ!
そして優しい飼い主さんを待っている犬君や猫ちゃん達も未だ未だ沢山居ることを決して忘れてはならない!
此から元々住んで居た地球へペンプとロクと一緒に帰って、想いを寄せた運命の人に再会して告白しようと思っておる!』
『6人もの人に告白するんですか!?』
『いやいや、勿論本命の意中の人、一人だけにじゃ!』
『その人と、同じ姿形のこの、この地球での名前は何と言うのですか?』
『其は秘密じゃ!』
『頭文字だけでも教えて貰えませんか?』
『頭文字は・・・』
『頭文字は?』
『其はこの次にしておこう!其では此にて!さらばじゃー!
アハハハハハハハ、アハハハハハハハ、アハハハハハハハ!』
『あのー、もーひとつお聞きしたいのですが!』
『えー!さっき最後って言っていたじゃろうが!』
『すいません!でも絶対お聞きしたかったのです!』
『もう、出発しなければならん、手短に頼むぞ!』
『貴方は予言者ですか?全知全能の神ですか?其とも創造主ですか?』
『いやいや私は自分のやりたい事を精一杯やってから、
自分の住む地球に帰ってノンビリと暮らそうと思っている唯の隠居じゃ!
ハッハッハッハッハッハッ!
お父さんを大事にするのじゃぞ!兼続君!
今度こそ本当に御別れじゃ!さらばじゃ!アハハハハハハハ!
アハハハハハハハ!アハハハハハハハ!』
『水戸黄門みたいやなー兼続!』
『うん!ピーボディ博士ー!有り難うございましたー!さようならー!』

真っ白な雲の輪っかは真っ青な青空の彼方へ昇って行きました。
すると、また小さな音が「ポン!」として、
オオロラの様な光は消え失せ、太陽の明るい光に照らされた普通の背高泡立草が庭の真ん中に一本ポツンとありました。
『あーぁ!行ってしもたなー兼続!』
『うん、お父ちゃん、ピーボディー博士に教えてもらった色んな事を、沢山の人々に伝えて行かんとあかんねんな!』
『そうやなー兼続、色んな事が有って、もー疲れたから家戻って休憩しよか!』
『うん!』
父と家へ入ろうとしたその時、空の上から大きな叫び声が聞こえて来ました。
『こりゃー!待てーい!
俺様の狙っていた宝物の種を横取りした奴は誰だ!許さんぞー!』
「ヒューン!ドッスン!」
と大きな音を発てて空の上から毛もくじゃらの大男が僕と父の目の前に飛び下りて来ました。
『わぁー!危ない!兼続!どないしょー!』
『あっ!お父ちゃんが危ない!
よーし!咬みついてやる!えーい!「ガブ!ガブ!ガブ!」』
『痛い!痛い!カネツグ!僕や!僕や!僕の手や!咬むな!咬むな!咬まんといて!
もう家に着いたで!降りるで!』
僕の愛犬、カネツグはこんな夢を見ていて寝惚けて僕の手を咬んでしまうのかも知れません。
『兼続!僕を守ってくれてたんやな!有り難とう!此れからも守ってな!』
「おしまい」
(此のお話はフィクションであり中の発見や発明、理論、データは作り話です。
悪しからず!)
(追伸 この第6章は最終章で、既に2年程前に掲載させて頂いた第1章と第2章、
章の番号は表示していませんが、
其の続きになるものですが第3章第4章第5章はスタッフ日記提出者本人、
片山の都合により後日の掲載になります。あしからず御了承ください。)

介護犬班:片山

スタッフ日記一覧へ