2020/09/19収斂進化

収斂(しゅうれん)進化ってご存知ですか?
ざっくり言えば、種類としては全然違うのに、同じような環境、生態系で生活していった為、似たような姿に進化していくことです。
例えばモモンガとフクロモモンガ。どちらも動物園等でも飼育されており、見たことがある方もいると思います。両方ともモモンガという名前がつき、ネズミのような姿に飛膜で滑空するそっくりな生き物ですが、種類としては全く異なります。
少し専門的な話になりますが、ハリモグラやカモノハシを除いた哺乳類はざっくり有袋類と有胎盤類に分かれます。この2グループは1億年以上前に分岐しており、類縁関係はほぼありません。先程の例で言えばモモンガが有胎盤類、フクロモモンガが有袋類です。
収斂進化は有袋類と有胎盤類の間のみで起こることではなく、生物界ではちょくちょくある出来事です。哺乳類のイルカと魚類のサメ、爬虫類の魚竜(恐竜と同じ時代に生きていた水中に暮らす爬虫類です)のシルエットが似ているのも収斂進化。
進化ってすごいですよね。

この子たちは同じ所からやってきたテンプルとおししと弁慶。


最初やってきた時は全然違う性格でした。
でも同じ場所で暮らしていくうちに、ほらこの通り。全く同じポーズをとるようになってしまいました(笑)。ウインクしているのが弁慶、ふさふさのおしし、茶白ぱっちり目のテンプル。こうやって甘えてくる時間は決まってスタッフの出勤時とお昼休み。
…ちなみに収斂進化とはまっっったく関係ありません(笑)。

飼育班:島田

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