2020/01/19アフリカゾウの命運

先日の新聞(2019年10月18日付朝日新聞朝刊)にアフリカゾウの狩猟解禁に関する記事が掲載されていました。
どういう事かと申しますと、アフリカ南部の国ボツワナで2019年にゾウの狩猟が5年ぶりに解禁されたそうです。
ボツワナは水や草木が豊富で「象の楽園」と言われ、2014年にゾウの狩猟が禁止された結果、

2018年の調査ではゾウが12万6千頭確認され(アフリカ全土ではゾウは約41万5千頭(2019年))、

1995年から倍近くに増えたとの調査結果もあるそうです。
ところがゾウが増加した結果、ボツワナ北部のチョベ国立公園(数万頭のゾウが生息)に

隣接するカビンバ村では近年ゾウによる家畜や農地や建物の被害が相次ぎ、

市街地にもゾウが出没し、週に1度住民がゾウに襲われて死亡したり重傷を負ったりしているそうです(2015年は月に1度)。
そのため2019年にゾウの狩猟が5年ぶりに解禁され、2019年度は158頭の狩猟が認められたそうです。
現地の外から傍観しているとゾウが可哀想に思えてきますが、現地の方からすれば死活問題でもあり、ゾウとの共生は難しい問題をはらんでいるようです。
野生動物との共生は時に厳しい判断を迫られる場合もあるという事でしょうか。
より良い解決方法が見つかる事が望まれます。

寄付送迎:堀口

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