2017/11/3011月30日 生くんがJATを卒業しました!

黒猫の生(せい)くん。

2015年7月保護された当初、生後2ヶ月ほど。

道路で横たわっているところを保護されやってきました。

「頑張って生きてほしい」

「生きて大きな身体にまで成長してほしい」という願いを込めて、

「生きる」という文字そのものの「生くん」と、Kスタッフが名付けました。

なかなか大きくならないので、心配はあったものの、

生くんのペースで大きく、たくましく立派に成長していきました。

とてもマイペースで怖いもの知らず。

好奇心旺盛で我が道を行くタイプ。

個室から大部屋にデビューも無事に果たせた生くん。

大部屋で、真っ先に生くんを探し可愛がったKスタッフ。

やがて、Kスタッフがお部屋に入ると、真っ先に寄って来て、必ず触って!!

構って!!アピールを。

 

そんな話しを聞くと、涙が出るのは、何故かしら。

きっと彼女の愛情が生くんに「生きる」力を与えたのでしょう。

 

「完全室内飼育」で、猫を飼育するのは初めてなご家族さま。

やんちゃ盛りのお子さんは猫との生活は初めて。

トライアルを提案させてもらいました。

キャリーケースを開けると、動じることなく、室内探索。

かっこいい身体。

【画】になる生くん。

ご家族さんに挨拶することもなく、

自由気ままに。マイペースに。

「ミャーゴ」

「カリカリカリ」

「ニャン」

 

生くんが伸び伸びしている頃、ご家族さんはケージの組み立て中。

基本、室内フリーですが、猫が苦手な方が来られたり

した時には入ってもらうことに。

 

応援するかのようにご家族さんの元に、ようやく。。。

やってきました、生くん。

 

「お外も気になる・・・」ダメだよ。

 

見守っている??見張っている??(笑)

「まだかなぁ~」

 

ようやく完成!!

施設にもある蓋のないタイプのトイレのご用意がありました。

これなら、生くんもすぐ覚えられるね。

 

トライアル1ヶ月が過ぎた頃、家出して戻ってこなかった生くん。

ご家族さんから連絡があった後、急いでポスターを作成し、

貼りに行き、Kスタッフも現場に。

なかなか見付からない。呼んでも呼んでも出てこない。

夜も随分と遅くなったので、翌日の明るい時間に改めて捜しに来ようと話ししていた矢先、

微かな猫の声が彼女の耳に。

「生くん!!」と、彼女が声を掛けると、逃げることもなく、彼女の腕の中に。

その日は、施設に戻った生くん。

怪我をしたところはないか他、チェック&チェック。

 

後日、お迎えに来て頂き、

【どんな想いを持って育てたのか】

【どれだけの愛情を注いできたのか】

【どんな気持ちで送りだしているのか】をお話しさせて頂きました。

ご家族さまもご理解下さり、逃がしてしまったことを深く後悔されているのが、

スタッフ達に伝わりましたので、再度トライアルを設け、1ヶ月後、

晴れて卒業となりました。

 

Kスタッフは言います。

【生くんだけではありません。

施設にやってきた仔たちには絶対に絶対に幸せになって欲しい。

幸せになる権利がある。

スタッフのそんな想いが沢山詰まった仔たちばかりだという事を

新しい飼い主になられるご家族の皆様にも是非とも知って欲しい。

理解して欲しい。】

 

生くんの名前は【ミミ】になりました。

後日、やんちゃな男の子たちが、代わる代わる抱っこをし、構いすぎて、

ハゲた、、、と、お電話を頂きました。

構いすぎ。。。も、ミミにはしんどいかもしれませんが、

でも、それだけ沢山「スキ」って、事ですよね。

Kスタッフも安心しています。

何かお困りの時は、いつでもご連絡ください。

これからのミミをよろしくお願いいたします。

幸せレポート一覧へ